College Info Series

日本語能力を示す試験に関する情報

バージニア州アーリントン郡の公立学校(Arlington Public School)情報

  1. アーリントン郡のシステム

    • 小学校(キンダーから5年生)、中学校(6-8年生)、高校(9-12年生)で、この高校卒業までが義務教育で無料

    • 卒業式(Graduation) は高校4年生修了後のみ。日本でいう小学校、中学校の卒業式は、Promotion day と呼ばれる。この高卒時に受け取る卒業(履修)証書には、以下の3種類があり、各家庭が選択できる。

      • Standard Diploma :一部の生徒。障害を持つ生徒などにはModified Standard Diplomaも有り

      • Advanced Diploma : 多くの生徒が希望する、一般的な高卒の学位

      • IB Diploma: インターナショナル・バカロレア。アーリントンではWashington Leeのみ。IBのクラスの一部受講, Partial IB も可能だが、IB Diploma を取得するには全科目IBの必要。

  2. Diplomaの種類について

    • Standard DiplomaとAdvanced Diplomaの違い: Virginia Diploma Options and Possible Outcomes

      • Standard Diploma: 外国語の単位としては、Standard は、Fine Arts or Career/Technical と合わせて2単位あればいいので、外国語を取得する必要がない場合もある。

      • Advanced Diploma: 同じ言語を3単位(3年間)、もしくは、2つの違う言語を2単位ずつ(1年に1つの言語の場合、4年かけて)取得することが求められる。Credit by Examで3か4を取れば、この必須の3単位をクリアできるので、高校で外国語の授業を取る必要がなくなる。

      • IB Diploma: 外国語は6単位必要。このため、アーリントンでは、日本語とドイツ語だけ、高校からしか教えていないため、(他の外国語は中学から履修可能)IBのDiplomaを取得するには、Credit by Examの結果に関わらず、別の外国語を6年履修する必要がある。
        (Fairfax郡では、日本語イマ―ジョンプログラムが小・中・高校にあるため、IB Japanese有り。)

  3. Credit by Examとは

    • 外国語の能力が高いことをテストで示すための試験。

    • 7年生から12年生対象。Election Dayの11月6日に受験。
      対象学年であれば、学校の授業で何を取っているかに関わらず、受験でき、高校での外国語単位を中学または高校でも、授業の代わりにテストで取得できるもの。

    • 対象学年でテストを受け、3や4(日本語の場合4が最高)のクレジットを取得できれば、高校で外国語の授業を取らなくても済む。

    • Arlington Public Schools Credit by Exam

    • Credit by Exam FAQ

    • アーリントン郡が認めた外国語の能力を示すためのテスト情報

  4. IBプログラム とは

    • IB Diploma Programme情報

    • 外国語は6年間継続して単位を取ることが必要。

    • 日本語Credit By Examで、たとえ4を取ったとしても、それとは別に中学2年+高校4年の単位が必要。

    • アーリントン郡では、IB Japaneseテストは受けられない。

      • FairfaxのSouth lake高校では、Japanese 4の次がIB Japaneseで、2年間かけて学習し、テストを受けるシステムなので、1年の学習のAPより難しいと聞いている。

      • J3のあと、J4を夏休みに取得して、IB―1を秋から受講する例有り:ミネアポリスのSouthwest HS

  5. AP Japanese(Advanced Placement)とは

    • AP JAPANESE LANGUAGE AND CULTURE Exam information

    • AP Japanese Course and Exam Description (CED) -updated for 2019-2020

    • 大学の単位を高校で取得することができるテスト(ただし大学によってどのAP科目をどう評価するかは異なる。)

    • 外国語だけではなく、数学、社会科、英語など様々な科目がある。

    • 成績への反映例

      • AP Englishを受講した場合、普通のEnglishのクラスより難しい内容なので、成績がAだと、普通のEnglishならGradingポイントとして4とカウントされるのに対し、AP Englishは5となる。IBも同じく高いポイントがつく。このため、GPA(Grade Point Average) を高くするために、多くの生徒が様々なAPやIBのクラスを取得する。

      • 成績評定に関する資料-Washington Lee HSの場合

      • GPAの説明: Academic grading in the United States

    • AP Japanese の詳細及び受験対策・教材情報

    • アーリントン郡の場合

      • 日本語はJapanese 1から3のみでAP Japanese提供なし。APクラスに達する高いレベルの生徒がクラスを開設するにあたる人数に達しないため。(一般に15人以下のクラスは削減検討の対象となる)

      • AP Japanese の試験を受けることが可能
        日本語能力が高い生徒は、AP Japaneseのクラスを取らなくても、年に一度のテスト(5月)を受験し、高いスコア(3-5)を取得すると、大学によっては、大学での外国語クラスの単位を取得したとみなされる。
        一般にAP Japaneseの問題文は、日本の小学校3-4年生レベルの漢字が主だが、内容は高校生レベルの思考・理解力が必要な問題も有り。

      • 2019年度APとIBテストの日程ーWashington Lee HS AP & IB Exam Dates

        • 生徒によってはIB Diplomaを目指す上で、かつAPのクラスやテストを受けることも可能。

        • APもIBも、大学進学の際、その生徒の強い科目を示す材料となる。大学にもよるが、APの高いスコアは、大学の成績のAやBなどとして評価される。

全ての高校生対象

  1. SAT (Scholastic Assessment Test=大学進学適正試験)

  2. Seal of Biliteracy

  3. JLPT (Japanese Language Proficiency Test) 日本語能力試験

  • 主に日本に留学する学生や日本で就職する外国人のためにJapan Foundation(国際交流基金)が主催しているもので、日本語での情報をどれくらい理解できるか、読みと聞き取りのテスト。
    現在、話す、書くの問題は含まれていないが、日本で外国人の急増のため、テストの見直し、及び新たなテストの作成が検討されている。

  • テストのスコアはN1-N5までのレベルで判定される。
    以前は、日本の大学に留学するためには、N1あるいは、せめてN2を取得することが必須とされていた。最近は、英語だけで履修できる大学やコースが開設され、必要がないケースもでてきたが、外国人が就職する際には、日本語レベルを証明するために必要なテスト。

  • 試験は、日本では1年に2回だが、海外では、1回のところもあり、DCエリアでは、ジョージタウン大学で毎年12月に実施される。

  • 現在のところ、アメリカのSeal of Biliteracyの外国語レベル証明テストとしては認められていない。

  • 問題集やオンラインの無料学習教材例:

結論

アーリントンでは、子供の日本語学習意欲を高めるためにも、大学進学するにも、以下の試験が有効だと思われる。アメリカで日本語能力を証明するには:

  • 中学あるいは高校でCredit By Exam

  • 高校でAP(IB)JapaneseやSAT Subject TestでJapanese英語の好成績とともに高いスコアでSeal of Bilaterally

  • 日本で日本語能力を証明するには:JLPT

参考
アメリカ中部大西洋岸日本語教師会(Mid-Atlantic Association of Teachers of Japanese-MAATJ) によるDMVエリア版「バイリンガル人材のための情報」         (2019年5月現在)